それまで母はゴルフとは無縁の生活をしていました。そんな母がゴルフ場に就職してから、仕事を通じて自信に満ち溢れて行く姿をずっと見ていました。ゴルフ場という華やかな場所で引け目を感じないよう、自分を高める努力を怠らなかった母は、定年退職までの25年間をキャディとして勤め上げました。
今思えば、ゴルフを知らずに始めたキャディ業務はさぞ苦労の連続であっただろうと思います。キャディという仕事を愛する母のような人が、少しでも楽に業務習得ができるようにすることが当社の使命だと考えています。
キャディの適正は技術よりマインド一般的な派遣会社は経験者を採用しゴルフ場に派遣します。そのほうが育成コストをかけずに簡単に派遣できるからです。ゴルフ場ごとの個別ルールを押さえれば、どのゴルフ場でも就業可能な技能を備えているのがキャディ経験者と呼ばれる人々です。当社では、ゴルフ場に行ったことすらない未経験者を積極的に採用しています。技術は後からいくらでも習得できますが、キャディになるうえで外せない3つの要素があります。
1. 積極的な心構えと向上心
2. 人を喜ばせるマインド
3. 素直な心
中途半端な経験があるよりも、自身を高め続ける積極的な取り組み姿勢と素直な心を何より大切にしています。
研修で大切にしていることクラブを握ったこともなく、ゴルフ場に行ったこともない未経験者を採用し、私たちが最初にすることは「芝の上を一緒に歩く」ことです。ゴルフ場に足を踏み入れたことのない初学者はゴルフ場に興味津々です。見たこともない世界を一緒に歩き、相手のレベルに合わせて説明することから始めます。運動不足の人にはこれだけでも立派なトレーニングとなります。
キャディの仕事は、お客様のプレーをサポートし、スムーズな進行を誘導するのが主なお仕事です。そんな専門的な内容を実際どのように研修していくのか、ちょっとだけ説明します。
まずはエクセレントのミッションについて理解して頂きます。ホスピタリティマインドの理解です。究極のお手本は、サンタクロース。サンタクロースが行っていることを作業として捉えると真夜中の宅配人と言えます。寒い吹雪の中をそりに乗って荷物を配る重労働です。
しかしそのマインドは子供たちに心からのハピネスを贈りたいと願っているはずです。私たちも同じです。お客様に喜んでいただけることが何よりも嬉しいと感じるマインドが大切です。
接客マインドを理解してもらったうえで、知識として最も大切なことは安全についての理解です。お客様のクラブ管理や業務を知るより先に、快適なはずのゴルフ場にどのような危険が潜んでいるのかを知り、その危険を回避することをしっかり学びます。危険を認識することで業務の優先順位が理解でき、安全で快適な業務に繋がります。
キャディの仕事は、接客業であり技術職です。技術を正しく理解し、業務手順が整って初めてスタートラインに立つことができます。スキルとマインドの両軸を指導して行きます。自信に裏打ちされた業務がお客様の信頼に繋がります。またあのキャディさんに会いたいと言っていただくことが私たちの喜びの源泉です。
私たちが目指すことキャディの業務習得は一朝一夕には行きません。それでも時間をかけて一つずつ経験を重ねれば、やがては影響力のあるエクセレントなキャディとなることができます。私たちは、お客様に喜んでいただくための研鑽を怠らないキャディ集団を目指しています。そしてキャディ不足に悩むゴルフ場様にご利用いただくことで貢献してまいりたいと願っています。